今年の夏は、カラーリングにおいて《赤味撲滅カラー》がオーダーの多くを占めました。
THROWは優秀なカラー剤で、
本当にキレイに赤味を抑え、かつ、透明感を際立たせるのことにら特化されたシロモノです。
3ヶ月経つと、アフターTHROWのお客様の来店も1〜2回お見えになる頃ですね。
率直な感想を述べると、
【褪色感がやや強めか?】
これは、透明感を出すということにおいて、ブラウン味を最低限に抑えた成分上の都合なのだと思われます。
(勝手な個人的な予想ですが)
本来、日本人の髪質は特有なもので、
『ブラウン』が芯になるんですよね。
その芯になるブラウンの周りに、
《赤味》《青味》《黄色味》をバランスよく付け足すことで、キレイな仕上がりを作り上げるという考え方です。
(解釈あってますかね?)
イメージは、芯よりも外側の色味から褪色がはじまり、芯が残りやすいようにカラーリングをしています。
その分しっかりと色味成分を入れていくので、当然髪の内部は色味で満たされるので、逆に透明感が出にくくなってしまいます。
そこでTHROWなんです。
芯を作らず、《赤味》《黄色味》を極力使わない、【青カラー】または【緑カラー】ですね。
こいつを施すことで、夏を席巻したグレージュ、ブルージュが誰でも簡単にできるようになったんですねー。
いや、革命品だと思います、本当に。
ここで抑えておきたいのは、
【褪色加減】
透明感を出したい
→濃い色味は極力使わない
→赤味、黄色味は自毛に含まれているもので
→うすい色味で透明感を保つ
という理論で染めていくため、褪色は従来のものよりも褪色はすすんでしまいます。
褪色をできるだけ抑えたい
→芯を作るためブラウンベースで調剤
→褪色を感じやすい《黄色味》を極力抑える
→濃い色味をつかって定着させる
濃い色味でカラーした方が、抜けていくスピード感は遥かにおそくなります。
すなわち『もち』がよいと感じるわけですね。
何か必要かというと、
「お客さまひとりひとりの要望やライフスタイル、好みやなりたい像に、どこまで美容師が寄り添うことができるのか」
THROWを使用してカラーに臨む際、
「褪色がいつもより早く感じるかもしれませんが、THROWの特徴でもあります。色持ちを重視されたい場合は、ブラウンを少し加えてみるのもいいのでは?」
というような一言を必ず添えるようにしています。
あくまでも、カラーの仕上がりのこだわりは美容師側の都合であり、お客さまのリクエストに反していれば、それはただの自己満足だと思うんです。
仕上がり時点で《100点》のカラーは、薬剤の進化によって、簡単に作れるようになりました。
その『後』が重要で、
お客様はそこをみてるとおもうわけです。
×「キレイだったけど、すぐ抜けてしまったな」→「またカラーしに行こう」
ではなく、
○「キレイだったけど、すぐ抜けてしまったな」→「あ、でも抜けるものだと美容師さんが言ってたなぁ。」→「色味もキレイだったし、言った通りになったから満足」→「またカラーしに行こう」
どのカラー剤も、メリット・デメリットは隣り合わせですし、双方を伝えることが、何より大切だ、ということを学んだ3ヶ月でした!
秋・冬のピンク、バイオレット、
よければ使う、悪ければ使わない、
ivoryはあくまでも、お客様の《しあわせ》が最優先とさせていただいてます!
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