3年越しにたどり着いた理想郷


いつものようにご予約をいただいて、
いつものようにカウンセリング。

ただ、いつもと違うのは、お客様のちょっとした雰囲気だったりする。

今日はどうやら、仕事が激務につき、スッキリしたいと。
こういうオーダーをよくいただきます。

ヘアデザインのような「アウトサイド」な要望よりも、
心身ともにスッキリしにやってきた!っていう「インサイド」なオーダー。

今日のそのお客様は、前サロンの後輩が退職したのに伴い、担当を引き継ぎ、かれこれ3年半くらい。

引き継ぎ前からインナーカラーをしてた彼女。

やはり職場の人たちの視線は気になるし、
まず、やってみる!ということすら踏み出せないほどだったので、ブリーチは使わず、陽に当たる所でも角が立たない明るさにしてましたね。

今日、3年越しにブリーチを使ったデザインカラーに挑みました。
結果的には、もっと早くやって入ればよかった!と、喜んでくれたわけなんだけど、

「今だからできること」って、きっとある。

今回のヘアカラーに限らず、色々と悩んで、へこんだり、イライラしたり、仕事や私生活がうまくいかないことってたくさんあると思うだけど、

そんな状況の中で、悩んで、頭使って、ひと山ふた山乗り越えて、人としてまた大きくなったから踏み込める一歩ってあると思う。

そんな苦労が報われる瞬間が、今日の仕上がりにたどり着いた瞬間なのかな?とか思ったり。

髪を切る、カラーをする、イメージを少しだけ変える。

美容師の力はまだまだ世の中に必要な要素だと感じた。

自分を必要として、わざわざお店まで足を運んでくださる方々がいる限り、そこに全てを注ぎ込める美容師でいたいよね!

そんなスタンスが、ちゃんと次の世代にも伝わるといい。